カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 103

昔に読んだ啓発系の本を読み直すブームがきている。思うのは、こういう類の本は必要なときにしか効果を発しないのではないかということ。どちらの本も、初めて読んだときは正直期待はずれだった。でも、いま改めて読んでみて、自分でも驚くほどすんなり納得できるところが多かったのだ。考えてみれば当たり前のことで、何事も経験がないことを想像するのとは難しいのだから、経験が浅い過去の自分には刺さらなくとも、時が流れればというただそれだけの話なのだけど、ものすごく雑に、大ざっぱにまとめると、時が流れることを受け入れようという気持ちになった。自分で自分を縛るのはやめて、変わることを恐れないようにしたいと思った。自分の価値を誰かに認めてほしいという気持ちは全方位に愛想を振りまいて、ともすれば言いなりになってしまう。「こう思われてるからこうしよう」と考える次元があまりにくだらないことだと、それだけで自分の可能性を狭めているのではないかと思った。
あの頃馬鹿にしていた啓発本に影響を受ける自分を笑わない。