カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 2

美術を愛する街に縁があるなぁと感じる今日この頃。寒いのにかき氷を食べに出かけた。寒いのに、というか、暑い季節だと混み過ぎていてとても行く気にはなれない人気のお店だから、今日行ったのだ。初めて行ったのも去年の秋だった気がする。天気はすこぶる良いけど風が冷たい今日は、結果的には絶好のかき氷日和だった。暖房の効いた熱々の店内で熱々のグラタンを頬張ってから食べる冷々のかき氷は絶品で、1時間ぐらい並んだってどうってことないと思えた。良いことだ。

昨日の夜、中原淳一の画集を読んでいたら急に前髪を切らなくてはいけない衝動に駆られて、それはもう勢いで前髪を切った。1cm以上はいったと思う。中原淳一の女の子が挙ってオンザ眉毛だったものだから、そうしないと!と謎の強迫観念のせいで、そこそこ眉毛も見えそうなぐらいに切ってしまった。だから今日は何かに自分の姿が映るたびに「誰だコイツ」と思いつつ、なんだか芸能人に似てるなぁなどと呑気に考えていた。私は自分の顔が割と好きだったりする。良いことだ。

人と会話をしているときに、その人と話しているはずなのに、自分の心の声と会話しているような、不思議な感覚になることがある。相手が何かを私に語りかけて、私はそれに応えるのだけど、なんだかそれが自分の言葉ではないような気がするときがあって、それはもしかすると、私は私の中の何かと同時に会話をしているからなのかなと思い付いた。自分の本心がどこにあるのか、未だによく分からない。これは良いことなのかも、分からない。