カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 4

新しい上司にはじめてメールを書いた。私もどういう文章を書く人なのかも知らないし、向こうも私についてよく知らないのだろう探り探りの距離感。なんとなく分かるのは、お互いにお互いを知りすぎたくないんだろうということ。我ながら謙りすぎたつまらない文章を送ったら、『シャイガール』だと窘められた。シャイガールだからシャイだと言われると喉の奥がイガイガするほど恥ずかしくてやっていられない。風邪とか関係なくて。

私がいつだって憧れる人は、性別関係なく本を読む人だ。昨日の続き。やっぱり特別な文章を書ける人は特別な人なんだと思う。卑しい私は普通でないことに憧れてしまうけど、それ自体が普通すぎて泣きたくなる。何者にもなれない私は、何者にかなれる人と、何者にもなれない人の、どちらに惹かれるんだろう。どこまでが私でどこからが相手なのか、たまに分からなくなるほど愛しい。

前の上司から連絡があった。私の好きな珍しいものの写真を添付して。こういうことは結構あって、少し珍しいものを好きだと公言していると、人がそれを見つけたときに恐れ多くも私のことを思い出してくれるらしく、後から写真を見せてもらったり、その話を聞かせてもらえたりする。これってすごく尊い。尊すぎて私がすごいのかと勘違いするレベル。基本的に狙って行動しているから、こういう不意打ちの嬉しいことが起きると嬉しくて恥ずかしくてやたら照れてしまう。幸せなことよ。

支払いのときに「Suicaでお願いします」というタイミングが未だに掴めない。Suica支払いに甘え始めてから随分経つ気がするのだが。同じ悩みを抱えている人がいるに違いないと「Suicaで いつ言う」と検索したが出てこなかった。私が思っているより世界は多種多様な疑問が発信されているわけではないらしい。