カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 5

たまに発作的に本を探すときがあって、たまたま最近はそれを発症させていたのだけど、探していた本は結局みつかった。大きな本屋にある本を探す機械で本を見つけるのはなんだか負けた気分になる。今日も出会ってしまったのだけど、柔らかな感性を持つ人にどうしても憧れる。穏やかな文章を書ける人。聡明さを感じさせる人。理路整然としてる人が羨ましい。

取材したその日に記事を書くことが苦手である。頭の中でぶわーっと広がった感情を単語で捉えて文章に起こす、その作業が自然とまとまってくれるまで、一旦時間を置きたくなる。行動が遅いのはいつも叱られてきた。わざと遅らせている自覚があるから質が悪い。最近よく「良い人でとまってるな」と思いながら仕事していることがある。複雑な気分。でも、人から楽しそうな仕事だと言われるだけ幸せなのかもしれない。

自分は間違いなんか犯さないと思ってた。でも何が間違いかなんて、誰にもわからないんだろう。声をあげて笑っている姿を見ていると、しあわせだなぁなんて呑気に思ってしまう。

「やりたい」ということは、枷になる。私にはとても重すぎる鎧だ。楽しい日々が待っていると良いのだが。