カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 14

基本的に充実した一日だった。方法の部分から丁寧に教えてもらうのは心地良い。それを飲み込んですらすらと自分の中から生み出せたときの爽快感というか自信というか、少し慣れてきたのかと嬉しく思う。何かを言われて飛び跳ねたくなるほど嬉しかったのだが、何を言われたかは忘れてしまった。しかし一方で難しさを感じる場面もあって、人と人の板挟みになるというのは想像していた以上に心に負担がかかる。見た目のコミカルさで乗り切れるのもどれぐらいだろう。いや、それを完璧に身につければ良いのだ。そんなことを考えて、長居することを想定されていない営業部署の椅子に一日中座って仕事をしていたらあっという間に一日が終わっていた。この生活もあと一週間か。今日は本当に充実した一日だった。そう、今日は本当に充実した一日だったのだ。