カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 18

楽しみにしていたDVDが決済のミスで届かず、のんびり過ごすことになった今日は、ラジオか音楽でも流そうかとiPhoneに手を伸ばしてみたものの、外から聞こえるさまざまな音が妙に心地よくて、そのまま耳を澄ませることにした。カンカン鳴る音。電車の音。洗濯機の音。そういえばうちの洗濯機は完了時のピーッという音の鳴る回数が多いと思う。何度も何度も呼ばれているようで、いつも少し申し訳ない気持ちになる。車や草刈機の音で、人の気配を感じる。そういえば前の前の家では、休日には必ずと言っても良いほど二階の住人が日曜大工の様な音を立てるので迷惑していたものだ。でもそんな人の気配の音って、一人暮らしだと不思議と頼もしく思えたりする。満員電車で安心してしまうような人間にはよくわかる感覚なのではないだろうか。部屋の中では、見ることを目的としていないテレビから、注意しないと聞こえないような音量で笑い声が聞こえる。寝息に配慮しながら、アロマディフューザーが奏でる水の音が涼しい。アロマ加湿器とアロマディフューザーの違いが、体感してみてようやくわかった。今は二台同時に動かしている。冬はどうしても光熱費がかかるのだと、開き直って快適に日々を送りたい。なるべく暖房をつけたくないし、なるべくカーテンを開けていたい。今日はそんな希望に割と沿った良い日となった。残り3日間、仕事を納められますように、充電をしないといけない。

穏やかで心地いい、自分が満足できる時間の過ごし方ができて心に余裕がうまれたからか、いろんなことを考える一日でもあった。静かで、穏やかで、そんな時間を確かに愛していたのだ。一生この時間が過ぎればいいと思ったはずなのに。今しあわせを感じることも、いつかそう思えなくなったりするのだろうか。そう思うと、生きていくことさえ不安に感じたりする。気を抜くと後ろ向きな思考に陥ってしまうのは本当によくない。せっかく生まれた心の余裕を、もっと有意義に使っていきたい。充電充電。