カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 89

2015年の5月が終わった。今月は3年ぶりぐらいに訪れた「本を読みたい」月で、どうやら12冊読んだらしい。文庫・新書本も含むのではあるけれど、恐らく2014年一年間で読んだ本の総量よりも多いのではないかと考えると恥ずかしい話である。単に記録を取らなかったところもあるだろうが、「読んでる」時期はこと記録をとることに対してこだわりが出てくるので、それがないということはそういうことなのである。
この記録をつける行為が私は結構好きで、どのことに対しても「ログ」という意識を持って行動している。それはとまらない承認欲求のようなもので、自分はこういう人間だと客観的に考えることが大好きすぎる故の行為なのだと自分では理解している。今月の読書録も面白くて、前半で宗教〜仏教への興味が出たことがわかりやすく、中盤から後半では新たな業務範囲に少し関係のありそうなビジネスのジャンルの本が多かった。もともと小説などの物語ものはあまり読まないので、読んでいる本にはそのときの興味関心が素直に顕れていて微笑ましい。そう思うと、その月がどういう月だったか、これほど気軽でわかりやすい記録もないかもしれない。なんだかんだ、文章であらわすこの日記なんて、他者からの視線を意識しているのだから。読みたくて読んだ本の方が、本当の自分を表しているのかもしれない。また来月もこのブームが続けば良いのだがと考えている。