カンカン鳴る音

踏切の音が聞こえる日常、雑記。

episode 95

実家に帰っていた。申し訳ないくらいよくしてもらって、すぐ「子ども」に戻ってしまう。家族が全員揃うのは2年ぶりだった。実家を出て6年目。社会人になって2年目。弟も短大卒なので社会人としては同期になる。家族が揃うのって大変なことなんだと知りつつある。あと何回会えるんだろう。まだまだ元気でいてほしい。せめて、自分の子どもが成人するのは、父にも母にも見てほしい。と、自分に振り返って考えると、わたしは両祖父とも成人前に亡くしていることを思い出してつらかった。いつまでもわたしは彼らにとって子どもであり続けるのだけど、成長する姿を限界まで見届けてほしいと願うのが、親孝行になるのだろうか。
パーソナルカラー診断を受けた。母は秋色。父は春色。弟は秋寄りの春秋ミックス。わたしはきっと、夏か冬だろうと思っていた。結果は夏色。唯一のパステルカラーらしいが、日本人で一番多いらしい。診断ものって、少数派になることが多かったので、少し悔しかった。でもそれに伴う性格や周りからの見られ方は納得できるところも多くて、そしてなにより、親族の中で似てるといつも言われる叔母と一緒だったことが妙に納得させた。淡い色は好きだが、ここ数年あえて避けてきたところもあった。「子どもっぽい」、そんな風に言われるのが嫌でしかたなかった。でも自分の特性がそこにあるなら、それを活かして生きるのがいちばん楽だと思う。無理しなくていいのだ。なんとなく、そう思うだけで、気持ちが楽になった。